溶岩の種類|安山岩・玄武岩・流紋岩

溶岩の種類を成分別・溶岩の流れ方別に紹介

溶岩の種類
安山岩・玄武岩・流紋岩

成分による溶岩の種類

溶岩を成分により分類する場合、SiO₂(二酸化ケイ素 / シリカ)の含有量の違いで分類できます。SiO₂の割合が少ないほど黒くサラサラした溶岩で、割合が高いと明るい色のドロドロとした溶岩になります。

スクロールできます

溶岩の種類

SiO₂含有量

硬さ

噴火の様子


代表的な山

玄武岩(Basalt)

45~52%

黒色〜暗灰色

モース硬度6~7程度

流動性が高いため、溶岩は遠くまで流れ、広大な溶岩台地や楯状火山を形成することが多いです。穏やかな噴火を起こし、どっしり平べったい形の山になる傾向があります。

ハワイのキラウエア火山・伊豆大島など

溶岩・玄武岩の写真

安山岩(Andesite)

57~63%

灰色〜暗灰色

モース硬度5~6程度(大谷石3.5~6 長石6)

粘り気が強く爆発的な噴火を起こしやすいです。溶岩は遠くまで流れず火山の斜面を短く覆うか、ドーム上に盛り上がります。富士山のようなバランスの良い形の山になる傾向があります。

富士山・浅間山など日本列島で多く見られます。

溶岩・安山岩の画像

デイサイト(Dacite)

63~69%

灰色〜淡い灰色

モース硬度4~5程度

安山岩よりは粘り気が強いですが、流紋岩よりは流動性があります。これもまた爆発的な噴火を起こしやすいです。安山岩と流紋岩の中間的な火山岩です。

御嶽山・焼岳・白山

溶岩・デイサイトの画像

流紋岩(Rhyolite)

69~77%

白、灰色、ピンクなど明るい色

モース硬度3~7(物により大きく異なる)

非常に粘り気が強く、ドーム状の溶岩や溶岩円頂丘を形成します。爆発的な噴火を起こしやすく、噴出物は遠くまで流れないため、山頂に盛り上がった溶岩ドームを作るのが特徴です。

雲仙岳(普賢岳)・有珠山(昭和新山)

溶岩・流紋岩の画像

流れ方による溶岩の種類

スクロールできます

溶岩の種類

見た目・形状

粘性

出来易い場所

特徴

パホイホイ溶岩

表面が滑らかでロープ状・しわ状

粘性が低い(サラサラ)

ハワイ式火山(玄武岩質)

ゆっくり流れて固まる。表面はツルツルだが内部は気泡が多いことも。

溶岩・パホイホイ溶岩の画像

アア溶岩

ゴツゴツ・角張った岩の塊

粘性が中程度〜高め

玄武岩質火山

流れながら表面が壊れ、ザラザラ・鋭利な破片の堆積になる。歩くと痛い。

溶岩・アア溶岩の画像

枕状溶岩

枕のような丸い塊が連なっている

水中で急冷される

海底・湖底

水に触れると瞬時に外側だけ固まり内部が押し出される。丸く連続する構造。

溶岩・枕状溶岩の画像

溶岩円頂丘

山の上に盛り上がった餅のような形

非常に粘性が高い

流紋岩質火山

流れずに出口に溜まり続けてドームになる。崩れると火砕流になることも。

溶岩円頂丘の画像

塊状溶岩

大きな塊・板状・不規則

粘性が高め

デイサイト〜流紋岩質

流れにくく、ドーム状や厚く積み重なる形状になる。

塊状溶岩の画像

国産の溶岩石材タイル【 Lava Stone / ラバ ストーン】については下記よりご参照ください。
【 Lava Stone / ラバ ストーン】は国産の安山岩/塊状溶岩を加工した製品です。

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